2020.11.01組織作り

人事考課とは?人事考課と人事評価は違う?

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人事考課とは?人事考課と人事評価は違う?

人事考課制度は、多くの企業で取り入れられています。人事考課と似た言葉で、人事評価があります。この2つには違いがあるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は、人事考課の目的や、行ううえでの注意点についてご紹介します。

人事考課とは

人事考課とは

人事考課とは、社員をさまざまな判断材料から一定の基準で評価する人事制度のことです。そしてその評価結果は、社員の昇給・昇格といった人事査定や、人員配置に反映されます。

評価は、業績目標の達成度合い、会社が求める知識や能力を有しているか、意欲的に仕事に取り組んでいるか、といった点について、評価者(おもに上司)からの評価だけでなく自己評価も含めて総合的に行うのが一般的です。なお、人事考課は年に一度、半年に一度など定期的に行います。

人事考課の目的

適切な処遇を行うため

公正に評価を行うと、昇給や昇格など社員一人ひとりに適切な処遇が行えます。また、人事考課が公正な評価のもとで行われ、日頃の頑張りが正しく評価されれば、社員のモチベーションも向上します。結果として社員の成長も期待できます。

会社のビジョンや社員に求める姿勢を可視化するため

人事考課における評価の基準は、会社の目指すビジョンがあって、それに伴って社員に何を求めるのかを可視化したものだということができます。社員は、どこに向かえば良いのか、何をすれば良いのかが明確になっているので、動きやすくなります。

人事考課と人事評価は違う?

「人事考課」の他に、「人事評価」という言葉もあります。「考課」「評価」の言葉の使い分けについては諸説ありますが、両者の違いは実質的にはほとんどないという理解で問題ありません。

人事考課を行う際の注意点

人事考課を行う際の注意点

前述のとおり、人事考課は処遇などにかかわるため、公正でなければなりません。しかし、公正を意識していても、思わぬ落とし穴がある場合もあります。人事考課のエラーには気をつけましょう

ここでは、人事考課のエラーを防止するために、人事考課を行う際の注意点についてご紹介します。

【注意点1】ハロー効果に注意する

ハロー効果とは、目立つ部分に引きずられて他の部分についての評価がゆがめられる現象のことです。ハロー効果には、ポジティブハロー効果とネガティブハロー効果があります。ポジティブハロー効果は、特定の分野の評価が高いとき、関係の無い他の分野まで高く評価してしまうことです。ネガティブハロー効果はその逆で、特定の分野の評価が低いときに、他の分野まで低い評価をしてしまうことを言います。

無意識に行ってしまう、ハロー効果には注意しなければなりません。

【注意点2】意図的に評価をゆがめないようにする

悪意がなくても、評価者によって評価が異なってしまう場合があります。例えば、嫌われたくないという思いから甘い評価をつけてしまう、逆に専門的な分野で求めるレベルが高いあまりに厳しい評価をつけてしまうなど、評価者の主観が入り込むことによって評価のゆがみが生ずることが懸念されます。

ゆがみを平準化するためには、段階を分けて複数の評価者が評価する仕組みを取り入れることや、評価項目の見直しをすることも有効です。

【注意点3】職務の行動以外は評価に含めない

人事考課は、職務に対して評価を行います。そのため、当然ながら仕事以外のプライベートの行動は人事考課の評価に入れることはできません。評価基準について評価者の勝手な判断が入り込まないよう、基準を明確にしておくことで、人事考課エラーの防止につながります。

おわりに

今回は、人事考課についてご紹介しました。

人事考課は、社員を適切に評価するためにあり、昇給や昇格を決めるためのものでもあります。そして、人事考課は社員のモチベーションにも大きな影響を与えます。だからこそ重要なのです。何よりも公正さが求められていることを念頭に置き、評価するようにしましょう。

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