2018.07.30社員教育

OFF-JT(職場外研修)とは?実施する意味やOJTとの違いについて

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

OFF-JT(職場外研修)
入社したばかりの新卒社員は、ビジネスマナーや仕事に対する心構え、業務を遂行するスキルが身についていません。また、中途入社の社員も、最初は会社のやり方を学ぶ必要があります。したがって、社員を早期に戦力化するためにOJTが実施されることが一般的ですが、中長期的な人材育成のためには、OFF-JTが重要な役割を果たします。今回はOFF-JTを実施する意味やOJTとの違いについてご紹介します。

 

 

OFF-JT(職場外研修)とは?

OFF-JTとは、「職場外研修(OFF the Job Training)」を指します。通常の仕事を一時的に離れて行う教育方法のことで、OJTと並び日本企業の教育研修の2本柱とされてきました。現在でも人材育成のためによく実施されています。

 

OFF-JTの実施状況

厚生労働省の平成29年度「能力開発基本調査」によると、同年度における正社員を対象にしたOFF-JTの実施割合は75.4%(27年度72.0%、28年度74.0%)、正社員以外でも38.6%(27年度36.6%、28年度37.0%)の事業所で実施されています。

 

OFF-JTの形態

OFF-JTの形態はさまざまで、新入社員研修だけにとどまらず、中堅社員の研修などを実施する場合も含まれます。実施場所は社内の会議室を利用して実施することもあれば、屋外で行ったり、インターネットを利用して通信教育を活用したりするケースもあるようです。階層別・職能別・目的別などによって内容は異なり、講師は社内の人材開発部の教育担当者か、外部教育機関から招いた講師が務めます。

 

OJTとその限界

職場内訓練(On The Job Training)
OJTとは、「職場内訓練(On The Job Training)」の略で、職場で実際に仕事をしながら必要知識や実践的なスキルを身につけていくための能力開発方法です。上司や先輩から、実際の業務を通じてさまざまな指示や指導を直接受けることができるため、実務内容をより早く習得でき、効率的に即戦力となる人材を育てることができます。

 

しかしOJTの場合、上司や先輩は指導の専門家ではないため、指導者によって教え方に上手下手などのばらつきがあり、期待する研修効果が得られないことも考えられます。また、実際の業務と研修の同時進行となるため、どうしても業務が優先されてしまうことや、人手不足の問題から適切な指導ができない可能性もあるでしょう。

 

OFF-JTのメリット・デメリット

OFF-JTを取り入れる企業が増えていますが、OFF-JTにもメリットとデメリットが存在します。ここでは代表的なポイントをご紹介します。

 

OFF-JTのメリット

専門的な知識が得られる

OFF-JTでは、ビジネスの常識やその分野での最先端の情報などを、プロの講師の指導のもと、体系立てて習得することが可能です。また、業務から離れた場所で研修を受けられるため、より集中的に学ぶことができます。

 

受講者の時間的負担が少ない

会社主体で行うOFF-JTでは、受講者のプライベートな時間を削らずに研修を行うため、受講者の時間的負担が少なく、スキルが定着しやすくなります。

 

 

OFF-JTのデメリット

時間や費用がかかる

ハイコストパフォーマンス
外部機関を利用するOFF-JTの場合、依頼または委託する費用が発生します。また、実施場所によっては、会場費もかかってしまうこともデメリットです。

 

ただし、先ほどの「能力開発基本調査」によると、正社員を対象にしたOFF-JT費用について、過去3年間で増加したと回答した企業の割合は25.8%、今後3年間で増加すると見込んでいる企業の割合は36.8%となっています。OFF-JTにコスト以上のメリットを実感している企業が多いと考えられます。

 

学びが実務に反映されない場合もある

OFF-JTでは企業の実務から離れ、普段は体験する機会が少ない内容を学ぶことができますが、それを実務に反映するのは当然ながら研修生本人です。学んだものをいかに実務に落とし込んでいくかを、研修生が考えていく必要があります。

 

おわりに

今回はOFF-JTを実施する意味についてご紹介しました。人材育成を成功させるためにはOJTだけでなく、計画的なOFF-JTが欠かせません。OFF-JTとOJTを別々に考えるのではなく、それぞれの連携を考えて実施することが大切です。

 
ban_cat_new

  • このエントリーをはてなブックマークに追加