2016.12.27組織作り

フォロワーシップとは?フォロワーシップの強い組織にする方法

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近年、コスト削減を目的とした人員整理の影響などで人手不足となり、マネージャークラスの上司がマネジメント業務と実作業の両方を担当するプレイングマネージャーを務めるケースが増加しています。従来よりも部下の育成にかけられる時間が減少し、部下がなかなか成長しないという悩みを抱える企業や上司の方が少なくありません。
そのような中、注目され始めている考え方が「フォロワーシップ」です。今後はリーダーのみに頼った組織ではなく、リーダーシップとフォロワーシップを両輪とする組織づくりを目指す必要があります。そこで今回は、フォロワーシップとは何か、そしてフォロワーシップの強い組織にする方法についてご紹介します。

フォロワーシップとは

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「フォロワーシップ」とは、部下(フォロワー)が自主的な判断や行動によって上司(リーダー)を支え、組織の目的達成のために貢献することです。
フォロワーシップは1992年にアメリカのカーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授によって提唱され、フォロワーが組織のパフォーマンスに与える影響は8割であると著書の中で述べています。

フォロワーシップを構成する要素は「貢献力」「批判力」です。貢献力は上司の指示に従って目標達成に向けて誠実に行動する力、批判力は上司からの指示に誤りや不足などがないかを自分なりに考え、必要であれば上司に対して問題を指摘する力のことです。
この2つの力をバランス良く備えている人材が良いフォロワーであるとされています。

5つのフォロワーのタイプ

フォロワーは「模範的フォロワー」「順応型フォロワー」「消極的フォロワー」「孤立型フォロワー」「実務型フォロワー」の5つのタイプに分類されます。

模範的フォロワー

・自分のしっかりとした考えを持ち、リーダーにも物おじせずに進言する
・リーダーや仲間を支え、仕事をきっちりとこなす

順応型フォロワー

・リーダーの命令に従うことに熱心に取り組む
・組織の一員としての役割を果たすことをやりがいに感じる

消極的フォロワー

・リーダーの命令に完全に従い、自分では考えることをしない
・仕事に対する熱意や責任感を持たず、指示待ちをしている

孤立型フォロワー

・リーダーに批判的な態度を取り、リーダーの命令にしぶしぶ従う
・優秀ではあるが一匹狼であり、周囲から理解されずに孤立する

実務型フォロワー

・リーダーに時折進言するが、自分の考えを強く主張することはない
・任された仕事はしっかりこなすが、要求以上の仕事はしない

フォロワーシップの強い組織にするためには

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【1】部下の目標設定をきちんと行う

フォロワーシップを鍛えて強い組織にする方法の1つに、部下の目標設定をきちんと行うことが挙げられます。フォロワーシップの強い組織にするためには、フォロワーである一人一人の部下が持つ強みや個性を発揮できるような環境づくりが大切です。
部下との面談や日頃のコミュニケーションを通じて、部下に今後どのように努力してどのように成長していきたいのか目標を持ってもらい、目標達成を目指して意欲的に業務に取り組めるようにしましょう。

【2】フォロワーだけで自主プロジェクトを立ち上げる

フォロワーに貢献力と批判力を身に付けさせるためには、フォロワーだけで自主プロジェクトを立ち上げ、職場の課題解決や目標達成を経験させることも有効です。
この方法を成功させるポイントは、リーダーや上司が課題を与えるのではなく、あくまでフォロワー自ら考え行動させることです。自主プロジェクトに参加することにより、自主性はもちろん、組織としての一体感や責任感を養うことができます。

おわりに

フォロワーシップは、より強固な組織をつくるために欠かせません。優れたリーダーがいるだけでは得られる成果に限界があります。優秀なリーダーと優秀なフォロワーの2つがそろって、初めて高いパフォーマンスを発揮できる組織となるのです。フォロワーシップを醸成し、組織力を高めることをおすすめします。

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