2017.04.17組織作り

パタハラとは?男性の育児休暇を妨げる「パタニティ・ハラスメント」の実態

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7215-00067-1「パタハラ(パタニティ・ハラスメント)」とは、男性社員の育児休暇取得や育児のための時短勤務を、職場の上司や同僚が妨げるなどの行為を指します。なお、パタニティ(paternity)とは英語で父性を意味します。

これまでは女性に対する妊娠・出産に関する嫌がらせ、「マタハラ(マタニティー・ハラスメント)」が注目されてきましたが、近年では男性に対するパタハラも問題視されるようになってきました。そこで今回は、パタハラの実態および原因、そして企業が行うべき対策について考えます。

パタハラの現状

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2014年1月に日本労働組合総連合会が発表した「パタニティ・ハラスメント(パタハラ)に関する調査」の結果によると、子供のいる男性のうち、職場でパタハラを受けた経験のある男性は11.6%に上りました。内訳は以下の通りです。

・子育てのための制度利用を認めてもらえなかった(5.5%)

・子育てのために制度利用を申請したら上司に「育児は母親の役割」「育休をとればキャリアに傷がつく」などと言われた(3.8%)

・子育てのための制度利用をしたら、嫌がらせをされた(1.9%)

・その他(1.7%)

上記のパタハラ経験者のうち、65.6%の方が最終的には誰にも相談ができずに、制度利用自体を諦めたという結果でした。なお、アンケートの全回答者に対して行われた「周囲にパタハラ被害に遭った人はいるか?」という質問では、10.8%の人が「いる」と回答しています。

パタハラが起こる原因について

先ほどの「パタニティ・ハラスメント(パタハラ)に関する調査」では、職場でパタハラが起こる原因についても質問しており、主な原因として以下が挙げられています(複数回答)。

・上司や同僚の理解不足・協力不足(57.3%)

・会社の支援制度の設計や運用の徹底不足(45.4%)

・性別役割分担意識(44.1%)

・恒常的な業務過多(41.3%)

・フォローを行う社員に対する、会社のケア不足(35.8%)

性別役割分担意識とは、「子育ては女性が行うべき」「仕事は男性がすべき」という意識のことです。また、恒常的な業務過多はパタハラだけでなく、マタハラの一因にもなります。

男性の育児休暇取得への理解が進まない日本

2013年8月にライフネット生命が発表した「育児休業に関する意識調査」によると、「上司の男性が育児休暇を取得するのは不快だ」と答えた人は25.8%に上ります。同僚男性の育児休暇取得についても、20.1%の人が「不快」と答えました。これは女性の育児休暇取得を不快に思うという割合(8.7%)よりも高い値です。

このように日本ではまだ男性が育児休暇取得を行うことに対して理解が得られていないのが現状です。パタハラが起こる原因は、社員全体の意識面に問題があると言えるでしょう。

企業が行うべき対策

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企業は男性の育児休暇などの取得について、社員全体の意識改革の促進を進めなくてはなりません。

例えば、ある企業では子供を持つ男性社員に対し、1週間程度の育児休暇の取得を義務づけるといった施策を行っています。このように、現場の自主性に任せきりにするのではなく企業として男性の育児休暇取得を肯定し、男性社員も気持ち良く育児休暇を取得できる環境づくりに努めることが求められています。

おわりに

厚生労働省の「2015年度雇用均等基本調査によると、2010年度に1.38%だった男性の育児休暇取得率が2015年度には2.65%に改善するなど、取得率自体は上昇傾向にあるようです。しかし、<span class=”haikei”>女性の育児休暇取得率(2015年度81.5%)と比較して大きなギャップがあり、社会全体としてはまだまだ理解が得られていない状況にあることも事実と言えるでしょう。社員一人一人が男性の育児休暇取得に対する意識を改め、企業がサポートできるかどうかがパタハラ解決の鍵を握っています。</span>

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