2017.09.11組織作り

リスク管理と危機管理の違いは?企業がリスクマネジメントに取り組む重要性

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企業はさまざまなリスクにさらされており、適切なリスク管理および危機管理が求められます。混同されやすいリスク管理危機管理ですが、両者の違いを押さえておくことが重要です。そこで今回は、企業がリスク管理と危機管理の違い、そしてリスクマネジメントに取り組むべき重要性についてご紹介します。

企業におけるリスク管理と危機管理の違い

リスク管理とは

7215-00083-2リスク管理とは、想定されるあらゆるリスクを洗い出して、そのリスクに備えることです。具体的には、災害に備えて防災備品を用意したり、情報漏えいを防ぐためにセキュリティーを厳重にしたりするなどの対策を指します。

問題が起こった後に対応しようとすると大変な労力が掛かりますが、起こる前に対策を講じることにより、より少ない負担で問題を解決することができます。

危機管理とは

危機管理とは、実際に危機が発生した際にその被害を最小限に抑えることを意味します。具体的には、災害発生時に避難を促す、商品に欠陥があったときに事態を迅速に収束させるなどのような対応が危機管理となります。

現実に危機が起こった際に必要な危機管理の大切さは、多くの方が理解されているでしょう。しかしその一方で、危機発生前のリスク管理は軽視されがちです。予算が足りないといった理由から、リスク管理の費用を削られるというケースも少なくありません。

リスクマネジメントが重要である理由

7215-00083-3最近はリスクマネジメントという言葉をよく聞くようになりました。リスクマネジメントが重要である主な理由として、以下の3つが挙げられます。

【1】企業が自分の身を自分で守らなければならない時代

かつての日本では、国によって企業が守られていました。しかし、現在はさまざまな規制が緩和される代わりに、経営がうまくいってもいかなくても自己責任という風潮に変化しています。現在の業績が好調であっても、それが将来も続くとは限りません。大きな打撃を受ければ経営が立ち行かなくなることもあり得ます。企業を守るためには、リスクマネジメントにより自ら危機に備えておかなければなりません。

【2】終身雇用の崩壊と雇用形態の多様化

従来は社員が同じ企業で定年まで働く終身雇用が一般的だったため、企業は社員の将来を保証し、社員は会社に尽くすという意識がありました。しかし、今日では終身雇用は過去のものとなるとともに、さまざまな雇用形態の従業員が職場で働いており、愛社精神を持ちづらくなっています。

従業員が機密情報を不正に取得して売却したり、顧客リストを持ち出して独立後に流用したりするなど、情報漏えいに関与するケースも少なくありません。

【3】大規模自然災害のリスク

東日本大震災では、多くの企業が深刻な被害を受けました。自然災害を防ぐことはできませんが、リスク対策によって被害を最小限にとどめることはできます。自然災害に備えるときの最も重要なポイントは、情報収集です。

さまざまな災害が起こった際にどのような被害が出るのかを、他社の事例も含めて調べておきましょう。防災マニュアルを作成したり、耐震性に優れたオフィス家具を導入したり、迅速に安否確認できるように複数の連絡手段を用意したりするなどの対策が必要です。

おわりに

災害による損失、情報漏えいの危険性、万が一相手に損害を与えてしまった場合の賠償責任といったように、企業は日々さまざまなリスクにさらされています。日頃からリスクマネジメントに取り組んでおけば、非常事態が起こった場合も被害を最小限に抑えることが可能です。また、問題発生後の対処だけでなく、発生しないようにするための対策にも力を入れましょう。

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