2016.02.16組織作り

組織力は上がるのか?ピラミッド型組織のフラット化とは

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意思決定の迅速化と組織の効率性を向上させるために、1980年代から従来のピラミッド型組織をフラット型組織に変更する動きが始まり、90年代には成果主義の導入とともに、フラット型組織を導入する企業が増加しました。
会社を継続的に維持・発展させていくために、組織力は一番の要です。組織力はフラット化によって上がるのか、それとも下がってしまうのか、組織力がどう変わるのかをご紹介します。

組織力とは

組織力とは、組織がまとまって動く時に発揮される実行力のことを指しますが、業務の遂行能力や適応能力ともいえます。
強い組織は、継続的に業務をこなしていく遂行能力と、外部環境の変化に適応する能力を備えています。2つの能力を上げるためには、リーダーがメンバーの特性・長所を理解して適材適所でやる気を引き出すこと、結果を出せる人材を育てることが重要です。

組織のフラット化とは

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ピラミッド型組織は、部長の下に複数の課長、課長の下には複数の係長と、下位層に向かうほど人数が増えていく組織構造です。この構造は各層での権限範囲が明確になっているため、管理・統率がしやすい利点があります。その反面、階層構造が多いため調整・決定時間が長くなってしまう、情報の共有が難しい、責任の所在が不明確になりやすいなどの短所もあります。

組織のフラット化とは、1人のトップ(リーダー)の下に、他のスタッフを横並びにすることです。組織をフラット化することにより階層が1つになるため、調整・決定時間が短くなるとともに、リーダーの意思が曲解されることなくメンバーに伝わる、という利点があります。
フラット型組織は、プロジェクト型とも呼ばれ、リーダーの下にメンバー全員が並列の立場で自立して機能することで、柔軟な働きができる点がメリットです。ピラミッド型組織と比べて無駄が少ないため、短期間に結果を出すような商品開発プロジェクトなどに向いているといわれています。

フラット化により組織力が下がる原因

フラット化の構造では、リーダーが抱えるメンバー数が非常に多くなってしまう可能性があります。しかし1人のリーダーが、十分統率することができる人数には限りがあります。そのため、メンバー数が多くなり過ぎると、目が届かなくなるメンバーが出てきてしまいます。これが組織力を低下させる原因の1つです。
また、ピラミッド型であれば、部長は課長を、課長は係長・主任を、係長・主任はその部下を教育して成長させる役割を持っています。しかし、階層構造がないフラット型組織では、直属の上司がいないため教育が不十分なケースが出てきます。

組織力を上げるためには

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1つの組織のメンバーが多くなり過ぎないように、複数のリーダーを立ててグループ分けしましょう。傘下のメンバー数を少なくすることにより、リーダーの指示や目が行き届きやすくなり、組織力を発揮しやすくなります。
また、教育係やサポート役を設けることで、フラット型の弱点である教育面を補うことにもつながります。例えば経験の浅い社員と中堅社員に分けてペアを組ませるなど、立場や役割を明確にすることで、中堅社員には責任感が生まれ、経験の浅い社員は分からないことを聞きやすくなります。
ただし、自分の業務をこなしながら教育を担当する中堅社員の負担が重くなることも考えられます。フラット化の弱点をリーダーが配慮し、不満や不安を早期解決することが重要です。

おわりに

環境変化が激しい現在のビジネスに対応するため、フラット型組織を導入する企業が増えています。しかし、近年、大企業ではフラット型組織の見直しが進んでいることも事実です。原因の1つとして、フラット組織には向いていない事業・業務までフラット化した結果、運用がうまくいかなかったことが挙げられます。
フラット型組織の導入を検討している場合は、まずは自社の事業・業務内容がフラット型組織に向いているかどうかを精査してください。

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