2014.01.15新人教育の原理原則

第11回 ゆとり世代の育成ポイント5:強みをどんどん伸ばす

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 ゆとり世代が小学校に入学する1992年度から「新しい学力観」が提議されました。これは、生徒の個性や自主性を尊重し、学習のプロセスや変化への対応力を重視するという考え方です。この考え方のもとで、授業では、生徒が関心を持ったテーマを追求させる方法や環境づくりが求められました。そのため、ゆとり世代は「自分の好きなことや得意なことを活かすことが大事」という価値観を持っています。そのせいか、私が新人たちの上司の方に彼らの課題についてお伺いすると、「仕事を選り好みする」「下積み的な仕事をやらない」という声を多く頂きます。しかし、かれらの自由な発想で生まれた「やりたいこと」は、社会や組織に受け入れられないことも多く、結果として「仕事」になりません。そうなった場合、彼らは「やりたいことができない」といって組織を去る、高いパフォーマンスを発揮できないまま組織に残り続ける、となってしまいます。彼らにとっても会社にとっても、避けたい状況と言えます。

 「自分の好きなことや得意なことを活かすことが大事」という価値観を持っている新人たちには、まず本人の得意なこと、好きなこともしっかりと伸ばしてもらい、伸ばした上で、苦手なことにチャレンジさせることによって克服させる、という視点を持つ事が指導の上で大切になります。

「強みをどんどん伸ばす」という育成ポイントについて、良い指導方法と悪い指導方法をまとめました。ぜひ御社の新人教育でも参考にしてみてください。

苦手なことだけに焦点を当て、「ここが悪い」「だからダメなんだ!」といった声がけを行い、それを克服させるためのマネジメントを行う
若い人材にこうあるべきだ!といったイメージばかりを押し付けて本人の個性をみない 得意分野、好きなことを上司䛿しっかり把握した上で、仕事に取り入れられるところを積極的に取り入れて、まず成功体験を積ませる。
苦手なことを克服させたいなら、得意なことをしっかり承認し認めた上で、得意なことを伸ばしながら、苦手なことに時間をかけて克服させる

いかがだったでしょうか?これまで「ゆとり世代」の特徴や育成のポイントをお伝えさせていただきました。次回は、私がゆとり世代の新人たちの育成を通して感じた所感と、彼らを会社の将来を担ってもらう人材に育てる上で必要な視点についてお伝えします。ご期待ください。

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